フラワーショップ　ふじよし

こんにちは。このところここ姫路市では寒暖差が大きくて、それに身体がなかなかついていけません。ダルかったり、肩が凝ったり・・・皆様お変わりございませんか。

さて、今日から5月。本ブログでご紹介してきた「母の月」がスタートしました。当店では今月いっぱい、お母様への花の贈りものを受け付けています。皆様のご来店・ご注文をお待ちしています。

というわけで本ブログでは、今月を『母の月普及推進キャンペーン』と銘打ち、母の月に関わるお知らせやコラム等を、不定期ではありますが投稿することにしました。私の思いや取り組みなどをここから発信していくことで、世間一般の母の月への理解と認知が少しでも進めることができれば幸いです。

・・・と述べてはみたものの、現在全くネタを仕込んでおらず、ゼロからのスタート。果たして何回投稿できるか、またどんな内容にするか、何も決めていません。完全思いつき&見切り発車の企画、さらに日々の業務をこなしながらやるわけで、途中で力尽きてしまうかも。でも母の月への思い入れは人一倍強い私、高いモチベーションを内に秘めつつ、わずかの空き時間を使って投稿していきます。

といっても、皆様が得をするような企画(割引とか)などは何もやるつもりはなく、私がここで駄文やら画像やらを載せていくだけです。まぁ当店に来られた際に『ブログ見たよ』などと私に伝えてくれれば、(おっさんの)私の笑顔、もしくは粗品(ショボい)、などを進呈・・・できるかな??

まず第1回目の今回は、私が母の月にこだわる理由を記します。

私がこの仕事を本格的に始めてから20年ちょっと経ちましたが、駆け出しの頃から、母の日商戦、そして、母の日の花屋の取り組みに関して、ずっと疑問と申しますか、おかしいと思うことがありました。

まず第1に、母の日が1日しかないこと。「そんなこと当たり前で、節分やバレンタインデーも同じでしょ」と突っ込まれそうですね。しかしながら母の日は直前にゴールデンウィーク(以下GW)があり、盛り上がるのはその後。当店のような花屋、一部大手スーパーやコンビニなどでは4月初め頃からポスターが掲示されたり通販のカタログなどが配布されたりしますが、世間の関心が集まるのはGW後かと。で、母の日当日が過ぎてしまうと一気に終息。ですから商戦としてはきわめて短期間、長くて1週間そこそこでしょう。これでは、「気がついたら母の日が終わってしまったからお母さんへの贈りものはもういいか」と諦めてしまう方も少なくないのではないでしょうか。

次に、5月の第2日曜日という、日が毎年暦によって変わることが挙げられます。これも悩ましいところで、GWから日にちが開く/詰まる、もしくはGWの連休の具合で、来客数や売り上げにかなり違いが出てしまうのです。せめてバレンタインデーやクリスマスのように日が固定されていれば、対策が練りやすいのかもしれませんが。

それから天気、気候の影響も大きいです。花屋ならみんな、母の日だけは好天になりますようにと、毎年祈るような気持でいることでしょう。あと生産地の天候も気になるところ。もし育成期間に異常気象などがあれば、途端に価格が高騰しますから。

そして、これがもっとも大きな問題ですが、大量の仕事によって我々花店従業員の健康が脅かされること。母の日には当日からその前日、前々日あたりに皆様の注文、来店、そして配達が集中します。そのためこの期間中深夜まで仕事をし、充分な休息を取れないまま接客・配達にあたらねばならない花屋は当店だけではありません。さらに近年の人手不足と高齢化も、この厳しい状況に追い討ちをかけています。この激務を乗り切る気力体力を備えた若い従業員を多く揃える花屋の数は、当店がある地方都市や田舎などではそんなに多くはないでしょう。さらに今は新型コロナウイルス流行という災難も加わり、従業員が健康を損なうリスクはさらに高くなっています。

こうした問題(他の問題は前回の投稿を参照)に目をつむり、修正・改善策の実施どころか提案すらしないまま、ひたすら売り上げを伸ばす(そのための品質・技術の向上の歩みは評価しますが)ことだけに注力する他の花屋や業界の姿勢を、私はずっと疑問視してきました。そこへ昨年襲ってきたコロナ禍、そしてその対応策として提案された母の月。期間を1ヶ月に拡大することで上に記した問題全てが解決するわけではないでしょうが、かなりの改善は見込めるはず。これを私はそれまでの慣習に一石を投じる好機ととらえ、さらに今年だけでなく来年以降も継続して呼びかけ、普及・定着させたい、このように考えているのです。

今回は少々内容と文章が硬かったでしょうか。次回からはもう少し柔らかく、とっつきやすくするよう努めます。次の投稿では、母の月への移行により、当店から皆様にお願いしたいことを述べるつもりです。

なお、今回は私の個人的な思いを中心に記しましたが、母の月の社会的/一般的な意義に関しても前回の投稿で述べています。お時間がありましたらこちらもご一読くださいませ。
2021年4月11日投稿「今月の休業日と当店からのお願い」 

タグ: 母の日, 母の月