フラワーショップ　ふじよし

お久しぶりです。

月がかわって、こちら姫路はだいぶ気温が下がり、ひんやりとしてきました。近所の街路樹も、銀杏（いちょう）の木あたりはけっこう葉が黄色くなり始めたようです。

さてさて、今回からは冬の花壇／鉢植え用植物の代表格、パンジーの植え方・育て方・お手入れ等を、できるだけ初心者の方向けにレクチャーしていこうと思います。

当店はこれまで、住宅や各種店舗・オフィスの花壇や植木鉢の植え込みのご依頼に長年にわたりお引き受けしてきたことで、それなりに経験と実績を蓄積してまいりました。そこで本ブログで、それらを少しずつご紹介していこうという趣旨というわけです。

とは申せ、今のところは「とりあえずこれからが旬のパンジーのことでも載っけていくか」みたいなノリの、完全な見切り発車状態でして。それにパンジーほどのポピュラーな園芸植物ですと、一家言持ってらっしゃる方がけっこうおられることでしょう。ですからこちらのボロが出ぬよう、ビギナーさんにご参考いただけるような基礎的なことを中心にお話をすすめていこうと存じます。

一応、週１～２度のアップを当方のノルマとするつもりですが、適当にサボらせていただく時もあるかも。それにもちろん、ネタが間に合わないときはパンジー以外の話題に脱線することもあるので悪しからず。まぁご覧いただく皆様は、気がついた時にこのページをブラッとのぞいてみてくださいませ。

前置きはこのくらいにして、いよいよ本題にいきましょうか。１回目は“パンジーの種類について”。

皆さんご存知のように、パンジーはその色、形、花色等々、無数の品種があります。我々だって、そうした品種名なんていちいち覚えていられません。ではどうやって種類分けすればいいか？ということになりますが、当店をはじめ我々の業界、ガーデニング愛好家は、花の大きさでざっくり分けることが多いようです。というわけで、下の画像をご覧ください。

赤～ピンク系のパンジー苗を３つほどならべてみました。右側のが一般的な大輪。「パンジー」というと、この大輪を指すことが多いようです。これはちょっと絞り染めみたいな色の珍しいやつですね。真ん中は中輪種。ちょっと昔には「ナチュレ」なんて言われてました（どこかの種苗会社の商品名か品種名だったのかもしれませんが）。赤紫っぽい、“オトナ色”とでも言い表せるでしょうか。そしていちばん左が小輪の「ビオラ」です。このビオラ、「バレンタイン」という品種で、ウチでも『コレじゃなきゃ！！』とおっしゃるお客さまが何人かおられます。確かに１輪をよく見ると色の配置や柄がキュートですよね。

というわけで、「大輪（パンジー）」「中輪」「小輪（ビオラ）」の違いはおわかりいただけたと思います。とは言っても大輪でもちょい小さめのやつとか、ビオラでもけっこう大きめのとかもあるので、これもあいまいなものではありますが。

あと覚えておいていただきたいのは、一般に小輪になるほどひと株あたりの花数が多くなるということ。と申しますのはこの時期にお花屋さんに行きますと、この画像のようにパンジーもビオラの苗も１輪だけ、もしくは数輪ほどしか花がついていない状態で店頭に並んでいることが多いですよね。これらを見ていると想像しにくいかもしれませんが、春の最盛期には大きく株が成長し、花をたくさんつけます。こんな感じ↓

これはビオラ。長さ７０センチくらいある大型のプランターに、確か８〜１０株くらい植えつけたと記憶しています。最盛期にはここまでモリモリに。ビッシリ花をつけて下の土がまったく見えないでしょ？ですから私は、大輪パンジーは“点”、ビオラは“面”のようなイメージを持って、植え込むプランをたてるようにしています。

さて第１回はこのへんで。次回は…どうしようかな？もうちょっと待っててくださいね。