フラワーショップ　ふじよし

こんにちは。こちら姫路は朝から雨。今年の春は雨の日が多いですね。

まずはお詫びから。前回の更新からかなーり間があいてしまいました。ここまでご覧いただいていた方、まことに申し訳ございません。しっかり“充電”したので、ここからはどんどん記事をアップしていくつもり（一応…）です！ご期待ください。

とは申せ「花キューピット商品」や、母の日商品を掲載したりして、サイト自体にはちょこちょこ手は加えていたんですけどね。母の日のご注文、お待ちしています。

さて今回は、これはもっと久々ですが、パンジーの話題をひとつ。

今年もあと数日で５月になります。皆さんのお宅や職場、はたまた学校や行きつけのお店の花壇やコンテナに植えられたパンジーの調子はいかがですか？今年はこの時期になってもなかなか気温が上昇する割合が低く、かつ日照時間が短く、冒頭にも記しましたように雨の日が多いので、例年に比べいまひとつ花つきが悪く、葉色もさえないところが多いのではないでしょうか。

お天気に関しては致し方のないところですが、その原因が病害虫であるならば、放っておいても快方には向かわないばかりか、さらに悪化させるか、他の健康な植物を蝕んでしまうおそれもあります。見つけたら早めに対応していただきたいところ。そこで今回は、パンジーによくつく害虫・病気についてご紹介したいと存じます。

まず、パンジーにどうも元気がないな感じたら、いちばんに疑っていただきたいのは、アブラムシの付着。本ブログの過去の記事「パンジーを楽しもう　第３回」でもとりあげました。これをアップしたのは昨年の秋でしたが、アブラムシの本格的な発生が始まるのははこれから。見つけたらすぐに噴霧器とスポイト、そして殺虫剤のご用意を！見てるだけだとアッという間に被害が拡大しますよ。

アブラムシに関してはこのくらいにして、今回はもうひとつ、この時季によく発生する病気についてお話します。それは「うどんこ病」。

上の画像のパンジー、花はけっこうついてますが、葉っぱや茎の色がちょっと変です。葉を１枚切り取ってよく見てみると…

表面に白い粉状のものがついているように見えますよね。これがうどんこ病の症状です。

これの正体は、食物などにつくカビ。アブラムシなどと同様、パンジーを含むいろいろな植物で発生します。特によくつくのは、庭木や街路樹などに用いられるサルスベリの葉。これはもうお約束みたいなものかも。

発生しやすい環境としては、１．比較的気温が高く湿度が低いこと、２．風通しがよくない、３．植物の生育期、といったところでしょうか。個人的には、水が不足している植物によくみられる病気という印象があります。今年は雨が多いので、「雨降ってるから今日は水やりしなくてもいいかな？」となってしまっていませんか？雨水というのは意外に土の奥深くまでは浸透しておらず、屋根のないところでもよほどしっかり降った時でないと、根全体に水が回っていないことが多いのでご注意を。

防除の方法としては、まず水やりをキチンと行うこと。鉢植えでしたら、鉢の下の穴から水が出てくるまで、土全体に水が行きわたるように。花壇植えですと土の上が水びたしになるまでしっかりと与えましょう。それと天候や気温にもよりますが、水をやる間隔もやや短くしてみてください。それまで４日に一度だったところを３日に一度、というふうに。

それから、相手はカビで、放っておくと胞子をつくって飛散し伝染していきますので液剤散布による治療が必要です。患部が小さければスプレー剤、花壇等で広範囲にわたって発生しているなら乳剤または水和剤を水でうすめて、噴霧器で散布してください。以下に代表的な薬剤を挙げておきます。

住友化学園芸（株）：トップジンＭスプレー／サプロール乳剤／ベンレート水和剤

（株）エムシー緑化：マネージエアゾル／トップジンＭ水和剤

（株）ハイポネックス・ジャパン：ボトビカ水和剤　野菜用／フローラガードＡＬ

当店のおすすめは、ハイポネックスの「フローラガードＡＬ」でしょうか。これ、メーカーはバラ専用薬剤とうたっていますが、パンジーでもよく効きます。去年試供品をいただき、ウチで使ってみたところ良好な結果を得られました。あとまだ試したことはないのですが、同社の「ボトビカ水和剤」は、納豆菌を利用したというユニークな殺菌剤。他に挙げたような化学薬剤ではなく、自然界にある成分を用いているので、環境や安全・安心にこだわる方に。

うどんこ病はアブラムシなどの害虫とは違い、いったんつくと防除するのは正直言って難しく、患部をもとどおりに修復させることはまず無理です。しかしながら被害の拡大は防がなければなりませんので、上にも記しましたようにやはり早めに対応していただきたいです。

タグ: うどんこ病, アブラムシ, パンジー, 病気