フラワーショップ　ふじよし

こんにちは。今日はなんだか気持ち悪いくらいあったかい日でしたね。どこかではもう春一番が吹いたとか。

さて、またまた当ブログの更新が滞ってしまいました。な〜んか雑用ばっかりに手をとられてて…いかんですねー。

というわけで今回は、今月はじめに行った、園芸薬品メーカー２社の講習会について記します。

毎年この時期は、我々園芸屋にとりましては仕事があまりありません。なぜなら植物の大半は冬眠状態ですし、鉢花の贈答をともなうようなイベントもない（バレンタインデーもチョコばかりじゃなく植物を！と訴えたいところですが）から。で、こことばかりに園芸関連メーカー各社は、春からの園芸シーズンに向けたビジネスの方向性を提案され、その主力となる新製品を発売なさるというわけ。そして、規模が大きく体力のあるメーカーさんは、都市圏の会議場やホテルにて、我々小売店向けに講習会やら説明会なるものを開催し、自社製品の告知や普及に励まれるのです。

こういった講習会では、主催メーカーの営業マンによる新製品の紹介（販売はなし）に加え、園芸やガーデニングの専門家やメーカーの研究員のような方々が壇上に上がられ、講演やらディスカッションやらが行われるのがお約束。我々にとってはそうした場に出席することによって、農薬や肥料に関する様々な知識を得られるだけでなく、メーカーを含めた業界全体の動向やトレンドも把握でき、さらには美味しいランチがいただけたりすることもあったりする（！）、たいへん貴重な機会なのです。ただ、もしこれが市場や問屋主催の見本市とかですと、向こうも伝票を携えてやってきて、殺気立った雰囲気になってくるんですが…

今年はそんな講習会が、偶然にも大手２社さんが関西地区の小売店向けにそれぞれ大阪（府内）で１日違いで開催され、当店から私が連チャンで姫路から大阪に出向き、しっかりお勉強してきました。

これはそのうちの１社さんの会場内に設置された商品展示棚です。たくさんありますね〜。当たり前ではありますが、これらはすべて効能が異なる薬品。ハッキリ言って売る側の私らでも、全部の名前や使い方をきちんと理解できているか？と不安になってきます。まぁそのためにメーカーさんは、そんな我々のためにこうした講習会をされるのでしょう。

で、その２社さんですが、今年の講習会は日程だけでなく内容も申し合わせたかのように、見事に揃ったものになりました。

そのキーワードはズバリ「家庭菜園」。

どうやらここしばらくは、家庭での野菜作りが業界のおおきなトレンドになるであろうと、どちらのメーカーさんも考えてらっしゃるようです。曰く、ここ最近は食の安全にかかわる不祥事が頻発し、安心安全な食材への関心が高まっている、また、団塊の世代の皆さんをはじめとした多くの定年退職者の方々が農業を指向している…ｅｔｃ．

そして野菜作りを通し、手間をかけ苦労した末に収穫できたときの充実感、またそれを食べるときの楽しみ、農作業を通じ季節を感じることで自然との共生感・一体感が育まれること、そして家族や同好の士らとのコミュニケーションの機会と深まり…そんな多くのすばらしいメリットがある野菜作りを、皆さん小売店もぜひ積極的に手掛けてみてはいかがですか？といったような提案をされていました。

とはいえ、当店でも既に野菜のタネは扱っていますし、春がくるとキュウリやトマトといった野菜苗を販売しています。そうした経験上申し上げますと、野菜作りというのは花苗の育成よりも難しい場合が多いと言わざるを得ません。それに、畑（菜園）の確保といった問題も。そういった事情からか、花苗のお客さまと野菜作りをされるお客さまは往々にして、それぞれにはあまり関心を示されず、花苗と野菜苗を同時にたくさんお買い求めになる方はあまりいらっしゃらないように思います。

ですから、個人的にはこうした“家庭菜園ブーム”にたいしては、まずは冷静に見守ろうというのが基本姿勢でしょうか。とは申せ、私はもともと流行りものには敏感ですし、上に記したように野菜のタネや苗をこれまで販売してきて、余ったものを鉢やプランター植えにして育てたことくらいはあります。ですから畑で植えるのは無理にしても、例年より力を入れてやってみるか、とは考えています。

さて何を植えるか？というところまではまだ決めていませんが…何か植えたら、また本ブログにてご紹介してまいりましょう。

タグ: 園芸, 菜園, 講習会, 野菜