フラワーショップ　ふじよし

例年、わが国では５月の第２日曜日を「母の日」とし(今年は５／１０)、母親への感謝の意を表す日として、カーネーションなどのお花を贈る習慣が定着していました。

しかしながら、現在新型コロナウイルスの流行が収束する目処のたたない中、私たち花卉(き)業界でも、例年のような母の日の販促・販売・サービスを行うことが難しい状況です。そこで、業界団体の連合会、さらにそれを統括する農林水産省から、通常1日のみである母の“日”を1ヶ月に拡大し、5月の1ヶ月間を母の“月”としてはどうか、との発表がありました。

飲食店や娯楽施設等と同じく、諸事情で休業に追い込まれている花屋も少なくありません。店を開けている私も、毎日自問自答しつつ仕事をし、そのさなかに届いたこの提案、いまできる判断ならびに施策としては妥当と考え、おおいに賛同するとともに、普及への後押しをしていこうと決めました。

しかしながら、お客様にとりましては、ご不便をおかけしたり、「あのお店に頼めば母の日に間に合わせてくれる」といった、私たちへの信頼感を損なうような提案になるかもしれず、また（急な発表だったこともあり）これに全ての花屋が同意しているわけではないとも思えます。

そこで皆様には、本稿のひとつ前に投稿した記事をご参照くださいますでしょうか。これまでも母の日前には私たち小売店はもちろん、市場、生産者、そして流通・宅配業に携わる方々にも大きな負荷がかかります。さらに近年では、他業種でも抱えているであろう、人手不足、地方の疲弊、花店の減少、気候変動といった問題も重なり、従来通り母の日を続けることが年々厳しくなり・・・

こうした事情から、私は母の日当日もしくはその数日前のみに注文/来店が集中することを、かねてより問題視していました。本ブログで過去に母の日前後の時期に投稿してきた記事でも、そうした私の気持がそこここから漏れ出ている（！）ことがおわかりいただけるでしょう。これを少しでも緩和なり分散なりできる手立てはないかと、コロナウイルス流行の前から思いをめぐらせていましたので、いっそこの提案をコロナ後も継続して取り組んでくれれば、とさえ考えております。

そのためには、まずは今年、この試みが後からやはり失敗だったと言われぬよう、皆様への周知と理解に努め、これまで通り、ご注文とともにお預かりした大切な思いをしっかりと受け止め、それぞれのお母様方に商品とともにお届けする、またご来店くださった方のお気持に真摯にお応えしていく・・・これらをひとつひとつ積み重ねていくことは言うまでもありません。

長くなりましたが、お客様にはこの「母の月」提案につきまして、なにとぞご同意をいただき、ご協力くださいますよう、伏してお願い申し上げる次第でございます。

またさらなる情報が出ましたら、こちらにてご紹介してまいります。

ところでこのマーク(ロゴ)、なかなかいい出来だと個人的に思います。バッチでもできたら服か鞄にでもつけたいものですね。

タグ: 5月, コロナウイルス, 母の日, 母の月