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フラワーショップ ふじよし(兵庫県姫路市 花屋)ブログ

パンジーを楽しもう 第3回

2009年11月24日 10:35 PM

こんにちは。連休明けの今日は夕方から雨。気温もグッと下がりました。明日の午後には回復するみたいですけど。

ところでこの時期、そろそろ年賀状に取りかからなきゃな…と焦りはじめている方も多いのではないでしょうか。最近はパソコンで楽に製作できるようになったとはいえ、住所の変更とか喪中の方のチェック、それに絵柄選びとか、けっこう手間かかりますよね。

前置きが長くなりました。さて今回は予定を変更し、パンジーが見舞われるトラブルについてのお話をさせていただこうと存じます。

と申しますのは、今年の気候は11月下旬になっても気温が著しく低下することがなく、また雨も多いせいか、普通早植え(10月上旬以前に植える)直後や春先にならないと出ないような症状が、今シーズンはいまの時期から見られることが多いのです。そこで今回、当初春先にアップする予定だったパンジーの代表的な病害虫について、前倒しして掲載することにしました。お宅に植えられたパンジーに思い当たるものがありましたら、早めにご対応くださいませ。

お断りしておきますが、今回は説明のため虫の拡大画像も用意しております。こういうジャンルが苦手な方や、お食事前後の方はくれぐれもご注意ください。

というわけで、まず挙げなければならないのは、アブラムシ。バンジーはもちろん、ほとんどすべての園芸用植物、庭木、そして野菜などにつく、本当に困った虫です。ウチにあるパンジーの苗のいくつかにも、今年既にヤラれてしまったものが出ました。

一見すると気づかないかも知れませんが、よく見ると、何か点のようなものが茎の先端にポツポツと…

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さらに虫眼鏡(デジカメのマクロモード)で見ると…

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真ん中の茶色いやつ、胴体と脚になってますね。上の白いのは脱皮した抜け殻かな?この白い粒状のものも彼らのいる近くによく見られます。

彼らはこうして皆さんの大切な植物にも取り付き、その栄養分を吸い取って、植物の成長を妨げてしまうのですね。ご覧のように彼らはとても小さく、1匹だけでの生命力は弱いのですが、その代わり爆発的ともいえる繁殖ペースが強み。親アブラムシは毎日数匹ずつ子供を産み、その子供たちはわずか約1週間で成虫に成長(年間約30世代におよぶといわれる)。

そして驚くべきことにアブラムシはメスだけで繁殖することができ、春~秋は卵ではなくお尻から逆子(尻のほうから出てくる)の状態で出産、それもこの時期産むのはみんなメス。で、ちょうどいまの時期にあたる秋から冬にかけてのみオスを産み、交尾。この後できた卵は7度以下で越冬(それ以上の温度なら孵化)し、春になれば卵から出てきて、また植物に取り付くのです。

さらにこいつら、もとい、彼らは、取り付いた植物が弱ってきた(美味しいところを吸い尽くした)ら、羽が生えてきて別の植物へと移動するというしたたかな一面も。これで、最初はたとえわずかのアブラムシでも、放っておけばすぐにどんどん数が増えていってしまうことがご理解いただけたのではないでしょうか。

ですからアブラムシを見つけたときは、なにはともあれ早く対応をしていただきたいです。私がおすすめするのは「オルトラン」「スミチオン」系の液剤または乳剤を希釈し、噴霧器で散布する方法です。スポイドなどで用量を計って水で薄めて、さらに噴霧器を用意しなければいけないのは面倒ですが、大方はこれで退治できるはず。あと土にばらまくだけで効果がある「粒剤」タイプもありますが、これは効果があらわれるのに時間がかかります(浸透移行性)ので、あくまで予防用でしょう。

もうひとつ、今シーズンのこの時期のパンジーにしばしば見られるのが、立ち枯れ病。画像ではちょっとわかりにくいのですが、左下の株、土から上全体がダラリと寝てしまって全くハリがありません。

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ただ初心者の方に注意していただきたいのは、水不足の時もこれと同じ状態になるということ。まぁこの場合は、植えているすべての株がこうなるわけですが。たっぷり水をやってしばらく経っても、ダラ~としたままの株があったら、立ち枯れ病を疑ってください。

この株を掘り上げてみると…

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根がわずかしか残ってませんね。根腐れをおこしてしまっていました。花はついてるんですけどねー。

これの対処法は…正直難しいです。症状が出ている苗と周りの土を文字通り根こそぎ取り除き、新鮮な土と苗を補充するしかないでしょう。ただし、たいへん珍しいとか、高価な品種であるとか、コーディネートの都合上ここは替えられない、替わりがない!といった場合は、ちょっと値が張りますが各種活力・活性剤を試してみるという方法もあります。とは申せこうした薬剤の効果は必ずしも信頼に値するとは限りませんし、肥料として常用するものとは違うので、当然使いこなしも難しいですから、強くはおすすめできません。

今回はタイトルのような楽しい話題ではなく、また掲載した画像もキレイではないものばかりになってしまいました。それでもとりあげたのは、前述したように今シーズンはこのアブラムシと立ち枯れの被害が多く見られ、皆さんの大切な花苗は大丈夫だろうか?との思いからです。立ち枯れ病は仕方ないとしても、アブラムシはまず気づくことが第一歩。それに放っておけばどんどん被害が拡大してしまいます。今年11月上旬くらいまではたいへん暖かかったので、その頃かそれ以前に植え付けたものは要注意!一度お宅のパンジーをよく観察してみてください。

もしアブラムシでも被害がひどければ、この時期はちょうど店頭でパンジー苗が豊富に出そろっていますので、いっそ見切りをつけて交換してしまうのも手ではあります。

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