フラワーショップ　ふじよし

こんにちは。

最初に、当店の今月の店休日をお知らせしておきます。

　☆5月の店休日☆

20(木)・27(木)

※6(木)は営業します。

13(木)は、どうするか未定です。仕事の予定と私達当店従業員(なにぶん高齢でして)の気力体力を考慮して決めます。11(火)以降にお知らせすることにしましょう。

さて、今回はキャンペーンの2回目。母の月導入を受け、当店、そして花屋の立場で、お花の贈りものを予定されている皆様へのお願いやおすすめなどを記してみます。

1.できることなら、5/10(月)以降のご来店・ご予約・商品お引き取り・配達をご検討ください

今年は、例年以上に「インターネット花キューピット」のご利用が多いようです。ゴールデンウィーク中の帰省や旅行を自粛し、自宅におられる方々が多いのですから、当然かもしれません。しかしながら、これも9(日)かその数日前のお届け指定のご注文が集中しますと、商品製作と配達を担う私達花キューピット加盟店への負担が大きくなります。また現在、花市場では花材の入荷数が減少もしくは不安定になっているそう。こうした事情を鑑み、もし差し支えがなければ、さらに申せば皆様のお母様方が心の広いおおらかな方(!)でしたら、10日以降の配達日をご指定いただくか、

『母の日翌日以降の配達でもいいですよ』

とおっしゃっていただきたいのです。

また、これはもし私が配達にうかがう際という条件付きの話ですが、

このようなパンフレット(母の月公式サイトから画像をダウンロードして当店で作成した)を、商品に添えてお渡しし、

『「母の月」ということでご理解ください』

といった一言をお伝えします。これは去年、母の日翌日以降に私が配達に回った際に行ったことですが、幸いその場で文句を言われたことはありませんでした。しかしながら、ご注文に来店くださったお客様にこの旨話してみますと、難色を示された方が多かったです。私の話し方もまずかったかもしれませんが、贈る側にとっては、母の日にという意識はまだ強いようですね。とは申せ、新型コロナウイルスが猛威をふるっている今、私達花屋従業員の健康を守るためにも、皆様のご英断、ご配慮を伏してお願いする次第です。

2.カーネーション以外のお花も選択肢に

実は私が母の日用途以外で花束やフラワーアレンジメントを作る際、カーネーションを主役にもってくることは、小さな花束を作る場合やお客様からの要望がある時を除いてほとんどありません。これはおそらくほかの多くの花屋さんでも同じでしょう。

カーネーションというお花は、バラやユリとは異なり、どちらかというとサブ的な位置付け、もしくは主役と脇役の間、準主役のような役割を持たせた場合に最も真価を発揮するのではないかと、個人的に考えています。もし皆様が以前に花屋を訪れてカーネーションのみを用いた花束をオーダーされたことがあるなら、何となく華やかさに欠ける、散漫な印象を受ける・・・とはお感じになりませんでしたか?

“カーネーションは、他の花と合わせることでより活きる”

カーネーションの品不足も懸念されるいま、これを覚えておいていただければ幸いです。

次に鉢植えのカーネーションについても。正直に述べると、当店がある兵庫県南部地方の気候は、カーネーションの育成にはあまり適さないようです。と記すと、農業に詳しい方、旅行がお好きな方などから、

『淡路島は一大産地じゃないか』

とツッコまれそうですが、おそらくそれは春までではないでしょうか。

母の日が過ぎてからの初夏から梅雨〜真夏にいたる、当店の地域の高温多湿の気候はカーネーションにとってつらい環境のようで、梅雨以降はなかなかうまく育たないです。もっとも、

『母の日はカーネーションでないと』

とおっしゃる方々も少なくないので、(うまく買い付けることができれば)当店でも仕入れるつもりですが、長い開花や管理のしやすさなどを考えるなら、別の鉢花をお勧めします。

屋内ならペラルゴニウム、カラー、ミニコチョーラン、屋外用ならペチュニア、マリーゴールド、インパチェンス、夏・冬越しができれば来年も開花が期待できるゼラニウム、アジサイ、初夏限定ですが最盛期を迎えるマーガレット、ネモフィラ、ロベリア・・・などなど、この時期に映えるお花はカーネーションだけではありません。花屋をのぞいた際には、ぜひこうしたお花もご覧くださいませ。

3.花言葉はあまり気にせず、貴方のセンスを大切に

母の日に限らず、花言葉を気にされる方がいらっしゃいますが、当店では仕入れる際に花言葉はほとんど意識していません。花言葉は様々なバリエーションがありますし、往々にしてプラスとマイナス両方のイメージの言葉があてられているからです。そんなことに縛られるより、直感や好み、また色・形・質感・香り・・・などを見て感じて選んだほうが楽しいですよ、とお伝えしたいです。

ただ、母の月のような大事な贈りものの際は、黄色バラと白カーネーションにはご注意を。黄色バラには“嫉妬”“不誠実”の花言葉が広く知られていますし、白カーネーションは亡くなった母親を偲ぶ花とされるからです。上で述べたこととは矛盾するのですが、贈りものの場合は渡す人ともらう人が異なりますから、そこの配慮はしておいた方がいいでしょう。ただし私はこのどちらの花も大好きでして、ご自分で楽しまれる花をお求めの方にはぜひおすすめしたいです。当店の常連さんや私と親しい方などは、これらの花について私が熱く語り始めたら『またか・・・』とうんざりしているかも。

いかがでしたか。こちらから一方的にお願いするばかりで、『自分の都合ばかり』『厚かましい花屋だな』と思われたかもしれませんね。母の月となることで、お客様にご納得いただける対応方法、1ヶ月に拡大した期間に合った売り方、お客様へのメリットをいかに創出するか、他業種へのアプローチ・・・などの課題は確かにあります。他の花屋さんやお客様のご意見をうかがったり、もちろん私自身も勉強して、普及に努めるだけでなく、売り手・買い手・そして世間、みんなが母の月に変わってよかったと感じてもらえるよう、今後も引き続き模索していかなければなりません。

これにて、キャンペーンの投稿はいったん中断ということにさせていただき、当面は本業に専念させてもらいます。次は5/11(火)以降に投稿再開できればいいな、と考えていますが・・・

近い将来、世間一般で「母の月」がより浸透・一般化することを願ってやみません。

タグ: 2021年5月, 営業日, 母の日, 母の月