フラワーショップ　ふじよし

こんにちは。日中はかなり暑くなってきました。いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回はプライベートな話題を。私は昨日、骨髄バンクのドナー登録をしてきました。

ＪＲ姫路駅前の献血ルームにて、画像奥のパンフレットに添付されていた申込書に必要事項（氏名・住所・体重・年齢・・・．ｅｔｃ）、そして【骨髄バンクの趣旨などについて理解した／健康状態は良好である】という署名欄、それぞれに記入し、腕の静脈から血液を２ｍｌ採取した後、すぐ画像手前のドナーカードをもらいました。今回採取した血液はＤＮＡなど様々な情報を確認する検査にかけられて、終了後に晴れてドナーとして登録されるとのこと。

なぜ今、骨髄バンクに登録したかと申しますと、私も気がつけば人生の折り返し点といえる年齢にさしかかり、振り返ってみてボランティアと呼べるような活動に自分の意志ではあまり参加してこなかったことに気づきました。ならば、これからは自分のやりたいことだけでなく、他人、さらに申せば困っている人々のために役に立つこともやっていくべきではないか、と思ったことがひとつ。そして、以前からお世話になっている上記の献血ルームに置かれたこのパンフレットを何気なく手にとり、目を通すうちに「自分の骨髄液や細胞が役に立つかもしれない。これなら自分でも協力できそうだ」と、ドナー登録への意思が固まりました。

しかしながら、思い立ってからすぐにドナー登録を決めたわけではなく、２０日くらいはどうするか考えました。なぜなら、もし骨髄を提供することになれば、４日ほどの指定医療機関で入院／骨髄採取なら全身麻酔／細胞採取なら薬剤を数日間連続で投与／術後には尿道カテーテル注入・・・等々、提供する側にもかなりの負担やリスクを伴うから。

そこで、骨髄バンク事業の運営組織「骨髄移植推進財団」さんに質問のメールを出したり（即日返信がきて驚きました）、公式ウェブサイト↓

http://www.jmdp.or.jp

（注：ジャンプ不可。ＵＲＬをコピーしてアドレスバーにペーストしてご覧ください）

を見て、実際に提供を経験したドナーの方々や、移植を受けた患者さんのコメントなどを読んだりして、骨髄バンクや骨髄移植についての理解を深めました。しかし迷っていた私の心をいちばん後押ししてくれたのは、重い病を患った息子さんが骨髄移植によって救われた経験を持ち、自身もドナー登録をされている横山秀夫氏の小説「半落ち」を、前述の２０日の間に読んだこと。

http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2751941

数年前に映画化もされ、話題になった作品ですからご存知の方は多いでしょう。未読の方はぜひ。また映画のみご覧になった方も、小説のほうがより掘り下げて描かれているらしいので、あらためてご一読してみてはいかがでしょう。

今後は、いつドナー候補に選ばれてもいいように、今まで以上に健康に注意して生活していこうと思います。ただし実際に提供となれば、私だけでなく家族の同意も必要。実は家族にはまだ骨髄バンクについて詳しい説明はしていません。このへん、ドナー候補選定後に財団事務局から派遣されてくるコーディネーターさんの力もお借りすることになるかもしれないですね。

ただ、今回骨髄バンクについていろいろと学んで、ひとつ疑問と申しますか“おかしいな”と感じたことがあります。それは、ドナーから骨髄液または特定の細胞（造血幹細胞）を採取し、それを患者さんの体内に注入するという治療方法を『移植』と呼ぶのはどうか、ということ。臓器や角膜のような、機能を持った器官を直接やりとりするのではないのだから、もう少し違った言い方があるように思うのは私だけでしょうか。

タグ: ドナー, ドナー登録, 半落ち, 骨髄バンク