フラワーショップ　ふじよし

お久しぶりです。母の日が終わりました。今年は母の日５／１０（日）当日と前日９日が好天だったのが幸いしてか、この２日間にご来店のお客さまが多かったように感じられました。とは申せ、お客さまの財布の紐はなかなかに固かったのではないかと・・・まぁこれは私とて同じこと。それでも、例年以上に１０代／２０代くらいの若いお客さまにご来店・ご利用いただけたことは嬉しかったですね。今は買ってくれる金額は小さいけれど、こうした方々のなかから将来の“上得意様”になっていただける方が現れてくれたらな、と期待したいです。

いっぽう私は今年も相変わらず、花キューピットから発注される大量のオーダーに四苦八苦で、ご来店のお客さまに対しまともな接客ができずじまいでした。現在この商品の注文が何個来てて、受注できる限度数は何個までで、それらをいつまでに作って配達するのか・・・てなことをあれこれ考えている端からさらに新たな注文が入ってきて、と、私の脳味噌はもうショート寸前でした。

今年こそはこうならないよう、早い時期からいろいろと準備をしてきたのですが・・・やはりこの期間は当店の能力では追いつかなくなるケースが出てきてしまいます。また今回、当店の不手際のために、ご注文いただいた幾人かのお客さまにご迷惑をおかけする事態も発生してしまいました。当事者の皆様には深くお詫び申し上げるとともに、再発することのないよう努めてまいりたいと存じます。

さて、そんな母の日の忙しいさなか、とても悲しい報せを目にすることになりました。俳優・柳生博氏のご子息で、園芸家の柳生真吾氏が５月２日に亡くなられたのです。まだ４７歳という若さ。

http://www.yatsugatake-club.com/cgi-bin/dayori/view.cgi?mode=detail&id=1&no=20150508071544&before=

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ガーデニング好きの方でしたら、数年前までＮＨＫのＴＶ番組「趣味の園芸」で司会を務めておられましたし、園芸に関する多くの著書があるのでよくご存知でしょう。私にとっては、園芸用肥料・薬品メーカー主催の業界向けセミナーでゲストとして登場した柳生氏に２度ほどお目にかかったことがあり、少々子供じみた言葉ですが『あこがれの人』というような存在でした。

実際の柳生氏は、司会のお仕事で培われたのだろう話術も巧みで、また気さくで笑顔を絶やさず、温厚なお人柄の方とお見受けしました。あと芸能一家の出身ということもあってか、なかなかのお洒落でもありましたし、一度会ったら強い印象を残す何か・・・カリスマのようなものも備えておられたようにも思います。

私がこの仕事を始めて確か３、４年くらいのころに買った柳生氏の著書がこれ↓

コンテナガーデン（花苗・花木の寄せ植え）の参考書です。この本で紹介されている作例や解説はとても実践的で、“使える”本でした。ややもするとこの手の本は見た目のよさや作者（著者）の個性や技術の主張のほうに重きがおかれがちで、加えて現実的に難しい（管理に手がかかる、キレイに見える時期が短い、材料の入手や環境の整備が困難・・・．ｅｔｃ）ものが多いのです。しかしながら本書は初心者からマニア、さらには私らプロまでもが納得できる内容で、入手した当時まだ駆け出しだった私にとって、大いに勉強になっただけでなく、ガーデニングの楽しさや奥深さを知ることができた大事な一冊といえるでしょう。

氏の笑顔を見るたびに胸が痛みます。弟さんと経営されていた山梨の「八ヶ岳倶楽部」にも一度訪れて、ご挨拶だけでもしたかった・・・さらなる活躍を期待していた矢先の訃報、とても残念でなりません。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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